OURHOME主宰・整理収納アドバイザーEmiさんによる連載「お子さまといっしょが楽しい入学準備」。
第3回のテーマは、お子さまの安全に関わる“子どもの防犯アンテナ”についてです。
私たちOURHOMEには、子どもの防犯アドバイザーを務めるスタッフがいることもあり、ご家庭でお子さまと一緒に取り組める防犯のことをお伝えしています。
前回の連載では「
入学前に考えよう、子どもの安全のこと」というテーマで、名前の書き方や、お子さまがおうちの電話番号や住所を言えるようにしましょう、ということをご紹介しました。
今回は、お子さまが「危ないかも!」と危険を回避する“防犯アンテナ”を育てるためにできることをご紹介します。
ぜひ入学前にお子さまといっしょに楽しみながら取り組んでみてくださいね。
「駅までの道を教えてほしいんだけど車に乗ってくれない?」と困っているふりをするなど、子どもの純粋な気持ちにつけ込む犯罪が後を絶ちません。
そんな風に声をかけられたとき、「危ないかも!」とお子さまの防犯アンテナがピピッと反応できるとよいですよね。
子どもの防犯アンテナを育てるには、クイズ形式のシュミレーションゲームがおすすめ。
「公園でよく見かけるおじさんに『子犬が生まれたんだけど家に見にこない?』って誘われたらどうする?」
「近所の人に『お母さんがケガをして病院にいるから送ってあげるよ』って言われたらなんて答える?」など、お子さまの興味をひくクイズを出題します。
おうちの方が先回りして答えを教えるのではなく、まずはお子さま自身に答えを考えてもらうことがポイントです。もし答えが間違っていても否定せず、「家族以外の人についていかない、車には乗らないようにしようね。」とシンプルに伝えてみてくださいね。
また、いざという時のために防犯ブザーを鳴らす練習をしておくのも大切です。
誤作動を恐れて防犯ブザーを付けていなかったり、ランドセルの中にしまっているお子さまもいらっしゃいます。でも、防犯ブザーを持っている子どもと持っていない子どもでは、どちらが声をかけやすいでしょうか?やはり防犯ブザーを持っていると防犯意識が高いことのアピールにつながりますよね。
お子さまの安全を守るためにも、必ず相手によく見える場所に取り付けるのがおすすめです。
ランドセルの肩ベルトの前面に取り付けると手が届きやすく、いざという時にすぐに鳴らせます。
長期の休み明けには、電池切れしていないか、定期的にチェックしておくと安心ですね。
防犯ブザー選ぶときは、85dB以上の大音量の出るものがおすすめ。握る、引っ張るなどタイプも様々なので、ぜひお子さまと一緒に選んでみてくださいね。
前回の連載「
入学前に考えよう、子どもの安全のこと」でもお伝えしましたが、小学校までの通学路や、よく遊ぶお友達の家や習い事の場所などは、一度お子さまと一緒に歩くのがおすすめです。
そこで発見した、お子さまを守ってくれる「安全スポット」(子ども110番の家やコンビニなど)と、近づいてはいけない「危険スポット」(駐車場や公衆トイレなど周りから見えにくい場所)についてシールを貼ったり書き込んだりする「安全マップ」作りも、お子さまと一緒に楽しんで取り組めるのではないでしょうか。
自治体で配布されている地図や、インターネットで検索したマップを印刷してみるのもよいですね。また、なぜ「危ない」「安全」と思ったのか、理由も書き込んでおくと後で見直したときに役立ちます。
「あそこの道は危ないから通ったらだめよ」と大人に言われるのではなく、お子さま自身が実際に歩いて危ないと感じた経験こそが自信となり防犯アンテナを育てることにつながるのだと思います。
入学前は、お子さまも楽しみと不安が入り交じる時期。自信を持って楽しい小学校生活が送れるよう、お子さまと一緒に安全についてもぜひ取り組んでみてくださいね。