ランドセルに使われている素材には、大きく分けて「人工皮革」と「天然皮革(本革)」があります。
なんとなく、「天然皮革(本革)」の方が良さそうだけど値段が高いのかな・・・と思っているママも多いのではないでしょうか。
実は素材それぞれに特長があるので、比較しながらランドセル選びの参考にしてみましょう。
クラリーノ®に代表される軽くて丈夫な人工皮革
「人工皮革」とは、名前の通り、動物の革ではなく天然皮革の構造をモデルに人工に作られた素材のことです。
中でも特にランドセルで多く使用されるのが、クラレ社製のクラリーノ®。マイクロファイバーを絡み合わせたシート状の不織布に、ポリウレタン樹脂を染み込ませたものがベースになっています。
人工皮革のメリット・デメリット
今や、約80%の小学生が選ぶと言われている人工皮革のランドセル。そのメリットとデメリットを見てみましょう。
<メリット>
・軽い
・雨に強い
・色やデザインのバリエーションが豊富
・お手入れが簡単
・「キズに強い」加工がされている
<デメリット>
・天然皮革(本革)のように使い込んだ味は出ない
天然皮革(本革)のように使い込むほど味わい深くはなりませんが、軽くて丈夫なうえ、雨にも強くお手入れも簡単なので、ランドセルの人気素材となっています。
また、豊富なカラーバリエーションやキラキラ素材などデザインの幅が広いことも大きな特長といえます。
セイバンでは、クラリーノ®の他にも、キズが付きにくく耐久性に優れたセイバンオリジナルの素材「アンジュエール」も採用しています。
天然素材ならではの高級感がある天然皮革(本革)
ランドセルに使われる天然皮革(本革)には主に、牛革と、革のダイヤモンドとも言われるコートバン(馬のお尻の革)があります。
天然皮革(本革)は、高級感溢れる質感や、使い込むほど味わいが出ることで人気を呼んでいます。
天然皮革(本革)のメリット・デメリット
人工皮革にはない上質な質感と、使い込めば味わい深さを増す天然皮革(本革)。そのメリットとデメリットを見てみましょう。
<メリット>
・高級感がある
・革自体の耐久性は高い
・使い込めば、味が出てくる
<デメリット>
・重たい
・雨に弱い
・お手入れが必要
・値段が高くなる
重量感があり、お手入れも必要というデメリットがありながらも、本格派のイメージで支持を得ている天然皮革(本革)のランドセル。
天然皮革(本革)を使ったセイバンのランドセルでは、素材の上質感を維持しながら耐久性をアップさせるための表面加工や、はっ水加工を施しています。
まとめ
人工皮革と天然皮革(本革)の特長を比較してみましたが、いかがでしたか?
最近では、天然皮革(本革)の風合いを持つ人工皮革が登場したり、防水加工をした天然皮革(本革)が使われるなど、それぞれのデメリットの改善が進み、大きな違いがなくなりつつあります。
ですから、「機能性とデザイン性」、「耐久性を持った上質感」というそれぞれが得意とするメリットの部分を重視しながら、上手にランドセル選びをしてみましょう!