ランドセルお悩みQ&A ランドセルコンシェルジュのラン活アドバイス vol.4「お子さまと意見が食い違った時にどうやってすり合わせる?」
皆さま、こんにちは!セイバンのランドセルコンシェルジュです。
本連載では、セイバンの直営店に常駐する「ランドセルコンシェルジュ」が、ランドセル選びのさまざまな疑問にお答えしています。
 
第4回目のテーマは、ランドセル選びの際に起こりやすい
「おうちの方とお子さまの意見の食い違い」をピックアップ。
こじれてしまいがちなトラブルの上手な対処法をご紹介します。

一番多い意見の食い違いは「色の好み」

一番多い意見の食い違いは「色の好み」
ランドセル選びを進めていくなかで、よくあるお悩みとして挙げられるのが「おうちの方と、お子さまとの意見の食い違い」。
 
6年間使うことを考えて、機能や丈夫さ、収納できるサイズや使い勝手など、お子さまにとって最適なランドセルを選ぼうとするおうちの方と、見た目の印象で選んでしまいがちなお子さまとでは、お気に入りのランドセルが一致しない場合があります。
 
特に女の子はランドセル選びに興味津々で、自分の好みにこだわりが強いお子さまも多いので、おうちの方と意見が対立しやすい傾向にあるようです。
 
意見が食い違う1番のポイントは、「色の好みの違い」。
最近のランドセルはカラーバリエーションが豊富ですが、「女の子のランドセルはやっぱり赤系」「男の子はシンプルに黒」というイメージが残っている方が多く、でも隣ではお子さまが「キラキラしたパールピンクがいい!」「青いランドセルがかっこいい!」と主張して・・・というパターンが多いですね。
 
おうちの方はお子さまがカラフルなランドセルを選んだら、「高学年になって飽きてしまわないか・・・」「クラスで目立ちすぎてしまったら・・・」と心配して、お子さまにシンプルなランドセルを勧められる場合が多いのですが、今は本当にさまざまな色のランドセルが購入されていますので、あまり心配されなくても大丈夫です。
学校によっては、女の子は赤系が多い、男の子はシンプル系が多いなどの特色もありますので、事前に通学風景などを下調べしておくと安心です。登下校の安全面からも、目立ちすぎることをご心配される声もお伺いしますが、お住まいの地域や通われる学校によって様子も違いますので、おうちの方が実際にご覧になられるのが一番です。
通う学校で実際に人気のカラー傾向や、逆に少数派のカラーもわかりますので、色の候補を絞る際に参考になりますよ。

意見が食い違った時のオススメの対処法は?

意見が食い違った時のオススメの対処法は?
おうちの方とお子さまの意見が食い違った時に、おすすめしているのは、「ランドセルを背負っている姿を写真に撮り、自宅でもう1度考えていただく」という方法です。
 
たくさん並んだランドセルを前にするとどうしても目移りしてしまうお子さまが多いので、一度自宅に帰って気持ちをクールダウンしていただく。
その上で、自分がランドセルを背負っている写真を見ると、案外すんなりとおうちの方の意見に納得される場合が多くあるようです。
売場でおうちの方もお子さまも譲らず・・・という事態になるよりも、この方法ならお子さま自身が納得されますので、その後のランドセル選びもスムーズに進みますよ。
 
また、何度もご来店されるお子さまも多いのですが、その度に違う色を選ばれるお子さまもいらっしゃいます。
ただでさえお子さまは好みが変わりやすいですし、そこに魅力的なカラーがたくさん並んでいると余計に迷ってしまいますよね。
ですので、実物を見に行く前に、おうちの方がランドセルメーカーを絞って「この中から決めようね」と事前に打ち合わせをしたり、ある程度ホームページやカタログ、アプリでデザインやカラーの方向性をご家族で決めておくと、お店で意見の食い違いが生まれることも少なくなります。
 
 その他、意見が食い違うパターンとしては、せっかくおうちの方もお子さまも気に入ったランドセルがあっても、お友だちが選んだのと同じのがいいという理由でお子さまの気が変わることもあります。
お友だちのおうちの方にヒアリングしたり、通われる学校の通学風景をチェックして、しっかり下調べをしておくと安心です。

高学年になって色の好みが変わってしまった時の対処法

高学年になって色の好みが変わってしまった時の対処法
おうちの方とお子さまの「色の好み」による意見の食い違いは、ランドセルを購入する時だけでなく高学年になってから問題になる場合もあるようです。

お子さまから「高学年になっても飽きないように、赤のランドセルにしなさいってどうして言ってくれなかったの?」と言われてしまうとおうちの方も困ってしまいますよね。
そういう問題を回避するために、「後で何かを言われないように、最終的には子どもにランドセルの色を決めさせるようにしている」というおうちの方の意見も多いです。

また、高学年になって色の好みが変わってしまった場合には、ランドセルカバーを付けてイメージチェンジする方法があります。自分好みのランドセルカバーを付ければ随分と印象は変わるので、お子さまも納得してくれるのではないでしょうか。

ランドセルのデザインで意見が分かれてしまった際にも、シンプルなランドセルでもカラフルなランドセルカバーを付けることで見た目の印象が変わりますので、「好きなランドセルカバーを付ければ大丈夫だよ」とお子さまに伝えてあげることで意見の食い違いを回避できる要素にもなります。

「ラン活」の主役はお子さま!

「ラン活」の主役はお子さま!
6年間の小学校生活を快適に過ごして欲しいと願うおうちの方にとっては、真剣に悩み、戸惑うことも多いランドセル選び。一方で、お子さまにとってのランドセル選びは、自分で使うものを自分で選ぶ、ワクワクとドキドキがたっぷり詰まった一大イベントです。
 
色々と考えてランドセルを選び、小学生になる実感を育てていく大切な時期ですので、例え意見が食い違ってもおうちの方の思いを一方的に押し付けるのは避けたいものですね。
お子さまの意見を尊重しつつ、またおうちの方の思いを伝えたい時はお子さま自身が納得しやすいようにさまざまな準備やサポートをしていく、この作業が一番大切だと言えます。
少々手間はかかるかもしれませんが、お子さま自身が納得して選び、購入された際には、本当に素晴らしい笑顔を見ることができるはずです。
 
笑顔のランドセル選び、そして笑顔の入学式を迎えるために、ゆっくりと時間をかけてご家族もお子さまもお気に入りのランドセルを選んでくださいね♪