セイバンランドセル資料館

オランダからきた
「ランセル」「ランセル」
やがて世界に誇る
日本文化
「ランドセル」「ランドセル」

ランドセルは日本独自の通学カバン
だということを、ご存知でしたか?
現在、ランドセルのような
背負い式の通学カバンを
使っている国や地域は
それほど多くありません。
ヨーロッパの一部で見られますが、
学生カバンを背負っているような
形状のものが多く、日本のような
ランドセルはありません。
では、ランドセルは日本で
どのように生まれ、
発展していったのでしょうか。
ランドセルの歴史について
お話しします。

“セイバン”産声をあげる

  1. 1919年

    セイバン誕生

    大正8年、兵庫県たつの市出身の泉亀吉が大阪市で泉亀吉商店を開業したのがセイバンの前身。当時は、漁師が冬場につくった財布やカバン、キセル入れを販売していました。
  2. 1946年

    室津にランドセル工場完成

    ランドセルが普及し始めた戦後、たつの市の小さな漁師町・室津に、ランドセル工場を設立。本格的なランドセル生産を開始しました。
  3. 1960年代

    二つ折れ背カンの時代

    この頃のセイバンのランドセルは、肩ベルトの付け根にある「背カン」が左右分かれており、まだ一体化されていませんでした。背負うのに問題はありませんでしたが、走ったり動いたりすると肩ベルトがグラグラし、安定しませんでした。
    二つ折れ背カンの時代 二つ折れ背カンの時代

「背負いやすさ」に挑戦!

  1. 1975年

    山型背カン、登場!

    安定感のあるランドセルへと進化させるため、左右の背カンを一体化。これによって、肩ベルトのグラつきが抑えられ、背負いやすさがレベルアップしました。
    山型背カン、登場! 山型背カン、登場!
  2. 1985年

    プラスチック製の
    背カンで軽量化

    金属製の背カンをプラスチック製にすることで、ランドセルの軽量化を実現。この頃から、軽いランドセルにニーズが集まるように。
  3. 1990年

    左右連動の
    「フリフリ」を開発!

    左右の背カンが連動する「フリフリ」を開発。
    安定感がさらに増しました。
    左右連動の「フリフリ」を開発! 左右連動の「フリフリ」を開発!

「軽さ」の時代へ!

  1. 1995年

    「ミニ」の時代が到来!

    ランドセルの軽量化がますます進行。背カンの大きさを可能な限り小さくすることで、ランドセルの重量をどんどん軽くしていきました。
    「ミニ」の時代が到来!
    • ミニ
      フリフリをひと回り小さくした背カン
    • ミニミニ
      ミニをさらに小さくした背カン
    • 超ミニミニ
      極限まで小さくした背カン
    ギネスに登録!
    「わずか740gのランドセル」として、ギネスブックに登録されました。
    ギネスに登録! ギネスに登録!
  2. 1995年

    「ロボットアーム」がデビュー

    背カンがロボットのように上下左右自在に動くロボットアーム。冬に厚着しても、お子さまが成長しても、肩ベルトが無理なく位置を自動調節する機能がありました。
    「ロボットアーム」がデビュー

「天使のはね」誕生!

  1. 2000年

    「天使のはね」
    試作品を開発!!

    ランドセルの安定感、フィット感をめざしてきたセイバンですが、「もっとお子さまのからだにやさしく、背負いやすいランドセルはできないものか…」と頭を悩ませていました。そんなときひらめいたのが「肩ベルトを立たせ、体感重量を軽くする」という発想。ランドセル職人たちはさっそく、肩ベルトと背カンの間にプラスチック製の部品を挿入しましたが、商品として流通させるだけの完成度はまだありませんでした。
  2. 2003年

    「天使のはね」
    第一号がデビュー!

    3年間という月日を費やした結果、ついに肩ベルトを立たせるパーツ「天使のはね」が完成。天使のはねランドセルとして販売が開始されました。その背負いやすさはまたたく間に評判となり、発売の翌年には大ブレイク!
    「天使のはね」試作品を開発!! 「「天使のはね」試作品を開発!!
  3. 2004~
    2007年

    改良版「天使のはね」
    が続々と登場

    「天使のはね」の付け根部分に微妙な傾きを持たせたり、高級感のある仕様にしたり。天使のはねは、少しずつ、着実に進化していきました。
    改良版「天使のはね」が続々と登場
  4. 2004~
    2007年

    型くずれに強い
    「スーパーフィット」を採用

    ランドセルに強い圧力がかかっても型くずれしにくい「スーパーフィット」機能を搭載。中の教科書やノートを守るとともに、耐久性も向上しました。

デザイン機能も充実!

  1. 2008年

    「モデルロイヤル」
    初代を発売

    美しいデザインや高機能にこだわった「モデルロイヤル」が誕生。
    女の子のランドセルにはポイント刺しゅうが入るなど、上質感がアップしました。
  2. 2012年

    「モデルロイヤル・レジオ」初代を発売

    素材・機能・デザインすべてにワンランク上の高級感を求めたランドセル「モデルロイヤル・レジオ」が誕生しました。
  3. 2016年

    「HOMARE」を発売

    直営店限定モデルとして本革製ランドセル「HOMARE」が誕生しました。本革の贅沢な風合いにセイバンが誇る機能を組み合わせました。
  4. 2021〜2022年

    「スゴシリーズ」を発売

    セイバンの独自製法(特許取得技術)により、軽さ×大容量×丈夫さを兼ね備えたランドセル「スゴ軽」が誕生しました。その後、広範囲に反射材 を搭載した「スゴ光」や耐久性が優れた「スゴ強」、背負いごこちを追求した「スゴ楽」を開発し、機能性に特化した「スゴシリーズ」として展開しました。
  5. 2024年

    「パイナセル」を発売

    収穫時に廃棄されていたパイナップルの葉をつかった植物由来の素材の「パイナセル」が誕生しました。

そしていま

「モデルロイヤル」「スゴシリーズ」
をはじめとする商品ラインナップを
とりそろえ、皆さまにお届けしています。
すべてのラインナップは、
数年に一度リニューアルチェンジ。
これからもさらに背負いやすく、
喜んでいただける
ランドセルをめざしていきます!

そしていま そしていま