入学準備のスケジュールから、学習・生活環境の整え方、小学校で必要な準備物まで。
子どもたちの学びをサポートする「ベネッセ教育情報サイト」の中から、入学準備に役立つ情報を厳選してお届けします。
今回のテーマは、教育評論家に聞く「「小学1年生」になるには[学校では今]」です。
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今回のテーマは、教育評論家に聞く「「小学1年生」になるには[学校では今]」です。
「小学1年生」になるには[学校では今]
「早く1年生になりたいなー」
もうすぐ小学1年生になる多くのお子さまは、そんな気持ちを持っているのではないでしょうか? またその一方で、お子さまも保護者のかたも、「新しい環境の中でうまくやっていけるだろうか」という不安もあると思います。そんな不安を取り除くために、今回は「小学校入学までに身に付けてほしいこと」についてお話しします。
もうすぐ小学1年生になる多くのお子さまは、そんな気持ちを持っているのではないでしょうか? またその一方で、お子さまも保護者のかたも、「新しい環境の中でうまくやっていけるだろうか」という不安もあると思います。そんな不安を取り除くために、今回は「小学校入学までに身に付けてほしいこと」についてお話しします。
幼稚園・保育所と小学校との3つの違い
幼稚園・保育所と小学校との違いを3つ紹介します。
第1に「時間の使い方」。幼稚園・保育所では、時間の自由度が高いのですが、小学校では45分授業の時間割が規則正しく進みます。第2に、活動の中心が「遊び」から「勉強」へと変わります。教科書が配られ、教科書の内容を授業で学び、通知表が配られ、一人ひとりの成績がつくようになります。第3に、自分自身でしなければならないことが増えます。最も大きな変化は、保護者の送り迎えがなくなり、登下校には原則として保護者はついていきません。これらの変化は、6~7歳の子どもにとっては大きなストレスになります。発達差もまだまだ大きいこの時期ですから、小学校の生活にうまく順応できないお子さまもいるはずです。
第1に「時間の使い方」。幼稚園・保育所では、時間の自由度が高いのですが、小学校では45分授業の時間割が規則正しく進みます。第2に、活動の中心が「遊び」から「勉強」へと変わります。教科書が配られ、教科書の内容を授業で学び、通知表が配られ、一人ひとりの成績がつくようになります。第3に、自分自身でしなければならないことが増えます。最も大きな変化は、保護者の送り迎えがなくなり、登下校には原則として保護者はついていきません。これらの変化は、6~7歳の子どもにとっては大きなストレスになります。発達差もまだまだ大きいこの時期ですから、小学校の生活にうまく順応できないお子さまもいるはずです。
自分の気持ちをしっかり伝える力
小学校現場の先生に小学校入学までに「これだけは身に付けておいてほしい」ということを伺いました。「きちんと椅子に座れるようにする」「あいさつができるように」など、いくつかありましたが、ここでは「自分の気持ちをしっかりと伝えること」に絞ってお話しします。
友達や先生の前で、自分のしたいことや思ったことを口に出して言うのは、意外と難しいと思います。たとえば「トイレに行きたいけれどなかなか言えない」などは割と多くある事例のようです。集団の中で、自分の気持ちをしっかり言えるようになることは、ストレスを溜めずに過ごすためにも大切なことで、決して我がままな自己主張をするということではないのです。
ではどうしたら、自分の気持ちを言えるようになるのでしょうか? ここでは2つご紹介します。
友達や先生の前で、自分のしたいことや思ったことを口に出して言うのは、意外と難しいと思います。たとえば「トイレに行きたいけれどなかなか言えない」などは割と多くある事例のようです。集団の中で、自分の気持ちをしっかり言えるようになることは、ストレスを溜めずに過ごすためにも大切なことで、決して我がままな自己主張をするということではないのです。
ではどうしたら、自分の気持ちを言えるようになるのでしょうか? ここでは2つご紹介します。
「失敗しても大丈夫」
まず第1に、ご家庭の中で「失敗しても大丈夫」ということを子どもに実感させることが大切です。「うまくできないと怒られる」という意識が強く働くと、子どもはできるだけ怒られないようにしようとします。学校生活でも同様で「人と違うことを言ったり、行ったりすると、怒られるんじゃないか」と思うと、自分の気持ちをきちんと表現しにくくなってしまうのではないかと思います。
たとえば、お子さまがご家庭でお茶わんを割ってしまったとしても、「割れちゃったね。次は気を付けてね」と声をかけるなどして、大声で怒鳴らないようにしてみてはどうでしょうか。
第2に、「言葉の力」を身に付けることがやはり大切です。そのためには、お子さまの話をしっかり聴いてあげることです。6~7歳の話し言葉には、論理矛盾があったり、言いたいことがはっきり伝わらなかったりすることはよくあります。聴いている親としてはイライラしてしまうこともありますよね。そんな際によくやってしまうのは、子どもの話を親が引き取って「あなたの言いたいことはこういうことなの?」とまとめてしまうことです。少し時間はかかりますが、まずはお子さまの話をしっかり聴き、子どもの使った言葉を用いて、繰り返してあげたり、質問をしたりしながら、子どもの言いたいことを理解することを心掛けてみてはどうでしょうか? そうしたご家庭での豊かな会話が、言葉の力を身に付けるこつだと思います。
かつて小学1年生だった私の息子は、新学期が始まってしばらくは、玄関を出て、何度も後ろを振り返っていましたが、ある時から後ろを振り向かずに一人で学校に向かって歩いていくようになりました。その後ろ姿には、大きくなったなーといううれしい気持ちと同時に、ちょっぴり寂しい気持ちもありました。親の気持ちはとっても複雑です。
たとえば、お子さまがご家庭でお茶わんを割ってしまったとしても、「割れちゃったね。次は気を付けてね」と声をかけるなどして、大声で怒鳴らないようにしてみてはどうでしょうか。
第2に、「言葉の力」を身に付けることがやはり大切です。そのためには、お子さまの話をしっかり聴いてあげることです。6~7歳の話し言葉には、論理矛盾があったり、言いたいことがはっきり伝わらなかったりすることはよくあります。聴いている親としてはイライラしてしまうこともありますよね。そんな際によくやってしまうのは、子どもの話を親が引き取って「あなたの言いたいことはこういうことなの?」とまとめてしまうことです。少し時間はかかりますが、まずはお子さまの話をしっかり聴き、子どもの使った言葉を用いて、繰り返してあげたり、質問をしたりしながら、子どもの言いたいことを理解することを心掛けてみてはどうでしょうか? そうしたご家庭での豊かな会話が、言葉の力を身に付けるこつだと思います。
かつて小学1年生だった私の息子は、新学期が始まってしばらくは、玄関を出て、何度も後ろを振り返っていましたが、ある時から後ろを振り向かずに一人で学校に向かって歩いていくようになりました。その後ろ姿には、大きくなったなーといううれしい気持ちと同時に、ちょっぴり寂しい気持ちもありました。親の気持ちはとっても複雑です。