入学準備のスケジュールから、学習・生活環境の整え方、小学校で必要な準備物まで。
子どもたちの学びをサポートする「ベネッセ教育情報サイト」の中から、入学準備に役立つ情報を厳選してお届けします。
今回のテーマは、「ひらがなの勉強や生活習慣の準備は、みんなどうしてる? 入学準備アンケート結果をチェック!です。

園生活もあと半年をきり、いよいよ小学校入学が間近に感じられる時期になりました。入学前のお子さまをもつ保護者のかたの中には「ひらがなはどこまでできていればいいの?」「入学前の生活で気をつけることは?」と気になっているかたもいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は小学校低学年の保護者のかたへのアンケート結果をまじえて、学習面でできていたほうがよいことや、身につけておきたい生活習慣などの、いろいろな入学準備についてご紹介します。

ひらがなは名前が書ければ十分? 学習の準備はどこまでするべき?

ひらがなの読み書きはすぐ必要になる

ひらがなの読み書きについては「入学までに自分の名前が読み書きできればいい」という意見もありますが、連絡帳に明日の時間割や持ち物を記入したり、テストやプリントの問題を読んだり答えを書いたりと、入学後すぐひらがなの読み書きが必要になるシーンが出てきます。

ベネッセが実施したアンケートでも、ひらがなを全部正しく書ける年長児の割合は10月では28.7%、1月には40%になります(※1)。年長の秋頃からひらがなを正しく書けるお子さまが増え、年明けには4割のお子さまがひらがなをマスターしていることがわかります。読み書きができていると国語だけでなくほかの教科でも授業がよくわかり、入学後の学校生活に余裕ができると言えるでしょう。

(※1)〈こどもちゃれんじ じゃんぷ〉会員アンケートより2007年10月~2月実施 会員保護者247~250名回答

人の話がきちんと聞ける

小学校の1時限は45分。45分間集中して人の話を聞くのは大人でも難しいものです。「人の話をきちんと聞く」ということを理解し、先生が呼びかけたポイントですばやく反応できることが大切になります。人の話をきちんと聞くことの大切さを伝えるには、ふだんからお子さまの話をしっかりと聞いてあげること。「人の話をきちんと聞きなさい」としかるのではなく、大人がお手本を見せるのがよいでしょう。

時計が読める

「休み時間の15分で教室に戻る」「給食を20分で食べ終える」といったように、小学校では時計を見て分単位で行動しなければならなくなります。家庭でもアナログ時計を使って、時計を意識した生活をしておきましょう。最初は「時計の長い針が6になるまでに着替える」と時間を意識できるような声かけから始めて、時計が読めるようになってきたら、「20分で食事を終える」「あと10分遊んだらおもちゃを片づける」など、時計を見ながら生活のリズムをつくるように心がけてみてください。

正しい生活習慣が計画的に勉強する力につながる!

入学準備というとランドセルや学用品をそろえることや、読み書きの練習などがまず思い浮かびますが、正しい生活習慣を身につけることも大切です。日々の積み重ねで身についていくものですから、早めに準備を始めましょう。

早寝・早起きをして朝ご飯をしっかり食べる

夜更かしをして睡眠不足だったり、朝ご飯を食べないで登校してしまうと、学習への集中力や身体を動かす力が出なくなってしまいます。心身ともに安定した状態で授業を受けられるように、規則正しい生活を心がけましょう。

毎日机に向かう習慣をつける

小学生の生活を調査したベネッセ教育研究開発センターのデータによると、小学1年生で「一人で計画的に勉強できる子」は49.7%、「一人で計画的に勉強できない子」は48.4%とほぼ半々なのに対し、小学4年生になると、できる子が60.4%、できない子が37.8%と差が出始め、小学6年生になるとできる子は74.6%、できない子は25.1%と大きな差がつきます。(※2)
一人で計画的に勉強できるかどうかで、成績の伸びにも差が出ます。まずは毎日、机に向かう習慣をつけることからスタート。入学前の年長さんは1日10分でもいいので机に向かう時間を設けるのがおすすめです。

(※2)データ出典:ベネッセ教育研究開発センター「第4回子育て生活基本調査」(2011)から、「計画的に勉強すること」の質問の回答で、「完全に一人でできる」「だいたい一人でできる」を「一人で計画的に勉強できる」とし、「あまり一人でできない」「まったく一人ではできない」を「一人で計画的に勉強できない」としてカウントした数字。

小学校で求められる「一人でできる」を増やす

「自分の持ち物を自分で管理する」「一人で着替えをし、服をたたむ」「あいさつや返事がしっかりできる」「自分のしたいことをはっきり言える」というように、小学校ではさまざまなシーンで「一人でできる」ことが求められます。今のうちから家庭でも、「一人で着替えられるかな?」「登園の持ち物を自分で準備してみよう!」と声をかけながら、一人でできるように練習をしておきましょう。

今回ご紹介したいろいろな入学準備は、すべて完璧にできていて当たり前というものではありません。できないからといってあわてることなく、「もうすぐ小学生になる!」というワクワクした気持ちを大切に、入学までの生活の中で少しずつ取り組んでみてください。
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